メダカの撮影の仕方

カメラの選択

メダカを撮るならデジイチ+マクロレンズで

「初心者だから」という理由でコンパクトデジカメを買った場合、後で後悔することが多々あると思います。
エントリー機でも良いので、デジタル一眼レフカメラ+マクロレンズを揃えたほうが良いです。

 

管理人のデジタル一眼レフカメラ歴は、別の目的でCANONの「EOS Kiss X5」から始まり、現在は、「EOS 6D」を4年ほど前に買って今でも使っています。
初めから6Dにすれば良かったと思っています。
手を出せる価格帯で、より良いカメラを入手してください。

 

設定に関しても、デジイチのほうがメダカを撮影するための設定などが柔軟に対応できます。

 

 

CANONのEOS Kissシリーズは、エントリー機としては良いと思います。
エントリーモデルであっても、マクロレンズを使用することにより、コンデジとは明らかに違う撮影ができます。

 


 

白い器でマリンブルーやヒレ長黒蜂を撮影する分にはコンデジでも対応できるのですが、黒い器に入れて柄物を撮る場合には、コンデジは厳しいです。
レンズから入ってくる光の量が、全く違うからです。
一眼レフカメラのレンズは大きいです。それゆえ、コンデジと比べると、より多くの光を取り込むことができます。
その光量の差が原因で、黒い器にいるメダカをコンデジで撮影した画像は、ノイズがひと目でわかります。
(もちろん、スマホやコンデジで上手に撮影できる方もおられます。)

 

デジイチ+マクロレンズ。メダカ撮影をより楽に行うことができます。


オプションと撮影機材について

エントリーモデルに搭載されているストロボは、メダカを取る際にはあまり役に立ちません。

 

中級機以上のモデルは、ストロボを自由に選べるように未搭載です。

 

出力が高いストロボを選ぶと良いと思います。(撮影の幅が広がります)

 

また、ストロボを直接メダカに当てて撮影すると、不自然な画像になる場合があります。
外付けストロボを使用する場合には、安価なものでも良いので、レフ板も購入したほうが良いです。

 

ストロボを上に向けて発光させ、その光をレフ板に当てて、反射光をメダカに当てるという使い方をします。
晴天では必要ないですが、曇り空の下で撮影するときには、かなり強い味方になってくれます。

 

買うなら上位機種を。


 

レフ板も忘れずに。安価な商品で十分です。

 


白い器に泳がせたメダカの撮影

白い器に泳がせたメダカの撮影

管理人宅では、白い器に映える品種は、マリンブルー幹之と松井ヒレ長黒蜂です。

 

カメラの設定を適切に行えば、太陽光の下で撮影すると、マリンブルーはとても綺麗に写すことができます。
いくら高級なカメラを使ったとしても、カメラの設定を変えずに撮影すると、白が見た目と違う灰色に写り、メダカもくすんで見えます。

プラス補正をかけると、白色が見た目に近い白色で画像が写し出されます。

 

カメラは、人間の目のようには優れていません。
露出補正行うことで、より自然に(肉眼で見えるように)表現することができます。
露出補正を誤ると、カメラは白と黒を「灰色」と認識してしまうのです。

 

白い器のメダカを撮影する場合は、設定を間違えなければ難しいものではありません。

 

決め手は露出補正にあります。

肉眼に近い写し方を行いたい場合には、プラス補正をすると良いです。その補正の調整は、何度か試し撮りをして、撮影環境に合わせる形で行います。

 

プラス補正を行った画像

 

プラス補正を行って撮影しためだか

 

適正な露出補正をかけることで、より見た目に近い自然な絵になります。

 

上にも書きましたが、白い容器は光の量が十分なので、撮りやすいです。
光が十分入ってくるので、絞りを絞ってもシャッター速度が遅くなりにくく、クッキリ鮮明な絵が撮れます。


黒い器に泳がせたメダカの撮影

黒い器に泳がせたメダカの撮影

どちらかというと、メダカは黒い水槽で観賞する品種が多いと思います。
そのような品種は、黒い器に泳がせて撮影を行います。

 

適切な露出補正を行わなければ、カメラは黒い器を灰色と認識し、メダカの色も飛んでしまった写真になってしまいます。

 

 

 

マイナス補正をかけると、黒が見た目に近い黒として表現されます。

黒が黒として写ることでメダカの色も飛ぶことが少なくなり、本来の色味が写し出されます。
適切な補正で、オレンジ系の色と白のコントラストが際立ち、メリハリの効いた写真が撮れます。

 

適切なマイナス補正をかけること

見た目に近い写真が撮れます。


メダカの撮影は、マニュアルモードか絞り優先モードで

メダカの撮影を行うとき、管理人は基本的にAvモード(絞り優先モード)で撮影します。

 

絞りを調整することで、白い器や黒い器でのベストな写真が撮れます。

 

絞り優先モードとは、絞り値に連動してシャッター速度をカメラ側で判断し、適切なシャッター速度で撮影するというものです。

 

白い器では、レンズから入ってくる光の量が多いので、シャッター速度が速くなり、ブレが少ないキレのある写真になります。
仮に、同じ絞り値で黒い容器を撮影すると、カメラが光を取り込む時間が長くなりますので、シャッター速度が遅くなります。
そうすると、どうしても被写体ブレが起こってしまうので、黒い容器を撮影する場合にはカメラの絞りを広げます。
絞りを解放することて、カメラに入ってくる光の量が増えるため。シャッター速度も早くなり、被写体ブレが少なくなります。

 

注意点としては、絞りを開放気味にする場合、F値が小さくなりますので、被写界深度が浅くなり、ピントが合う範囲は狭くなります。
逆の言い方をすると、白い器でメダカの撮影をする場合には、絞りを絞る(F[値を大きくする)と画像全体がシャープに写されます。
黒い容器に入れたメダカを、絞りを解放して(F値を小さくして)写す場合には、被写界深度が浅くなりますので、水面を泳いでいるメダカはピントが合った状態でくっきりと撮され、下の方にいるメダカはぼやけて写ります。

 

 

管理人がブログに載せている稚魚の撮影を行う場合、絞りを開放気味にして撮影することが多いです。
明るさを取り込むためです。同時に、レンズのフォーカスモードをAF(オートフォーカス)からMF(マニュアルフォーカス)に変えて撮影する場合もあります。
この話を始めたら、物凄く長い話になるので割愛します。
AFよりもMFで撮影した写真の方が意図した写真に近づけることができるようになります。

 

 

また、ちょっと一歩進んだ説明をすると、ISO感度を上げることでシャッター速度が稼げるようになるので、絞りを絞り気味にして、下を泳いでいるメダカにもピントが合った写真になります。
ISO感度はマニュアルで設定したほうが良いと思います。
ただ、黒容器で明るい写真を撮りたいからといって、ISO感度を800以上に設定すると、ノイズが入るためザラついた写真になってしまいます。

 

この部分は、選択するカメラとレンズによっても違ってきますのでご自身が所有するカメラとレンズでのベストな設定を探していただくことになります。

 

思い描いた通りの写真を撮ることができたらとても嬉しいでしょうから、色々と試し取りをしてベストな設定を探してください。

 

メダカの撮影は、シャッター速度とISO感度の調整に左右される

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